
ロサンゼルス旅行で必ず行きたい目的地の一つに上がる『Griffith Observatory(グリフィス天文台)』ですが、ほとんどの方が天文台の元まで自動車もしくはバスで行かれることでしょう。
しかし、せっかくロサンゼルスに来たのですからただ夜景を眺めるだけでなく、一味違った経験をしてみませんか?
本日はちょっとした冒険気分を味わう事ができる地元民しか行かない特別なルートをご紹介しましょう。
一般的な行き方は?
地元の方にも人気のスポット、ということもあってこちらに行かれる方の大半は自動車です。夜はとにかくそのロマンティックな風景を見ようとする方々でパーキングスポット探しに苦労する場合も少なくありません。
天文台には有料のパーキング(1時間$6)があり、こちらを利用するのが一番楽です。ただ数に限りがあり、必ず駐車出来る保証はありません。
場合によっては、下った山道の路肩に駐車いないといけないことも念頭に入れておきましょう。どこにストリートパーキングの場合はどこに停めたか、忘れないようにしましょう。
また、観光客の方では山の麓から出ている『DASH Observatory』という民間のバス会社に乗って天文台の目の前まで向かう事ができますが、運行状況はよく事前に確認して行った方が良いです。10時までは帰りの便も出ているようですが、最終便を逃してしまいますと歩いて下って行かなければならないのです。
麓までバスで戻ってから、そこから他の路線で滞在先に帰ろうするした時に、時間帯には気をつけましょう。
いくら運行しているバスがあるからと行って、遅くまで公共交通機関で移動するのはオススメはしません。夜景を存分に楽しみたい、ということであれば帰りを気にしなくて良いツアーなども検討してみるのはいかがでしょうか。
グーグルマップなどで目的を入れると案内が出るかと思いますが、その際に「Griffith Park(グリフィスパーク)」ではなく「Griffith Observatory(グリフィスオブザバトリー)」であることを確認しましょう。パーク(公園)の方が馴染み深いですが、かなり大きな違いです。
公園の方は夜は街灯も少なく、真っ暗なのでこちらに間違われて行ってしまうと大切な時間を無駄にしてしまうことになりかねません。
初めて方にもおすすめ「山道ルート」
一般的な行き方をまずご紹介させていただきましたが、今回はタイトルにもある「Tarail」、つまり山の中の道を進んでいくルートをご紹介したいと思います。
人気観光地ということもあって、私の知り合いの方が来るたびに連れていくのですが、次第にその絶景の夜景にも感動が薄れて来た私は、どうにかこの行程をもっと楽しむ事ができないか、と天文台の前で考えていた時に一般的な駐車場からではなく、脇の細い舗装されていない山道から来る方々の存在に気がつきました。
試しにその道を下ってみると、道は私の予想に反し奥まで続き、気がつけばいつもよくみる麓の道まで降りる事ができたのです。その行程は決してショートカットのような、楽をするためのルートではなかったのですが、その新鮮な経験に一瞬の出来事のような感覚で「気が着けば」ゴールまで到着していたのです。
私は日を改めて今度は下から登ってみるのですが、また下とは違った光景が広がっていて、今まで100回近く通ったこの天文台の新しい姿を発見する事ができたのです。
「30分の冒険」雰囲気をご覧ください
その魅力は写真の方が伝わりやすいかと思いますので、実際に私がいつも利用しているルートを写真と共にご紹介しましょう。
まずは、こちらのわかりやすい看板を目指します。
こちらのサインを進んでいくと、人通りのある小道を発見する事ができるでしょう。
あとはこちらを道なりに進んでいくだけなのですが、休まないで行くと30分程のルートです。
ただ、山道の30分なので結構身に堪えます。この時は撮影のために、3ピースのスーツで行きましたが、これは正しい行為とは言えません。歩きやすい格好、特に靴は非常に重要です。
また、いつでも水分補給できるようにペットボトルの飲料水を事前に用意して行った方が良いです。
最初は生い茂った緑の中をただひたすら行くだけなので、途中で心が折れてしまいそうになるのですが、ここで諦めてはいけません。
道の途中にこそ、思考の景色が
すこし歩き進めて行くと、次第に絶景を拝めるようになります。
この辺りになりますと疲労感ももちろん蓄積しているのですが、それよりもこの景色に出会えた感動が上回って来ます。
天文台からは拝みにくい麓の住宅まじっくり見ることができます。よくもまぁこんな切り立った場所に家を立てようと思ったものですね。
グリフィス天文台が見えて来ると、一気にテンションも上がって来ますね。
ここまで来るともう少しで到着なのですが、ここからの景色が凄いのです。
何に邪魔されるわけでもなく、美しいグラデーションの空に沈むダウンタウンの高層ビル群を見ることができます。
しかもここには、誰が用意したか、ベンチが備え付けられていて、LAで一番の景色を見ることができるスポットとなっています。
この場所は天文台よりも美しい景色を見ることができる場所と’言われているのですが、ルートがルートなので一部の人しか知り得ない穴場なのです。
流石にこのベンチの競争率は高いですが、立ってみてもこの景色の素晴らしさに変わりはないですよ。
ここまで来ると、もはや達成感と爽快感しかありません。
一刻も早く、走って行きたくなるような近さですが、慌てずに行きましょう。
無事に夕焼け前に辿り着くことが出来ました。休憩なしで行けば30分、ゆとりを持って行くと40分程度の行程でしょうか。
事前に日の入りの時間を調べて、余裕を持って行きましょう。
ただでさ、美しいグリフィス展望台からの景色がいつもとは違う山道ルートで来るとより感慨深い景色になりますよ。
後編では、実際の天文台からの景色をご紹介いたします。
