2019/06/21 留学生やアーティストなどLAで挑戦する人が無料で泊まれる宿を作る
   
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    イサオハウスを立ち上げて、もうすぐ一年になります。

    そもそもこのプロジェクトの本当のゴールは何か、私たちが目指しているものは何か。これから目標に向かってより邁進していくためにも今一度、文章ではっきりと書き記しておこうと思います。

    居場所を作りたい

    もともとこのプロジェクトはADHDの不動産屋と元ホームレスの映画監督が出会ったところから始まります。
    最初からゲストハウス事業をやろうというような話があったわけではなく、単純に居場所が無かった二人が存在を肯定してくれる場所=家が欲しいと思ったことが事の発端でした。

    居場所という事で我々が真っ先に思いついたのが、文字通りみんなが集まれる場所で、最初は無理をしてなんとか古い家を一つ確保が出来ましたが、「電気は止まる」「お湯が出ない」など古い家ならではの問題が続きました。

    当然業者に修理を依頼する予算もなく、自分たちでなんとか修繕しては、壊れて、を繰り返していたところに宿に泊まりに来たお客さんが元宮大工の方で意気投合、このプロジェクトに協力をしてくれることに。

    また、別の日に遊びに来てくれた方がウェブデザイナーで、素敵なウェブサイトもピザ一枚奢っただけで作ってくれたり、このプロジェクトは普通では考えられない資金で出来ているのもここアメリカで才能を持った多くの方の善意があって初めて成り立っているのです。

    こうして、イサオハウスはロサンゼルスで多くの若手アーティストや留学生が集まる最もクリエイティブな空間の一つとなって行きました。

    家が原因で夢を諦める人も

    そんな多くの才能を持った人がいるここロサンゼルスですが、家が原因で途中で夢を挫折して帰ることとなった方も非常に多くいます。

    ホストファミリーが薬物中毒で、自身には直接の被害がなくても家庭内暴力が絶えず、家の居心地が悪かったり、ルームメイトともめて滞在先がなくなり、急遽見つかった場所で事件にあったり。ニュースにもならないようなものも含めたらものすごい数になります。

    海外で挑戦をしようとすると、留学先などの行き先ばかりに目がいって、「とにかく費用が安いところが良い」というように滞在先は軽視される傾向があります。

    その結果、本来であれば一番安全でなければいけないはずの「家」がその機能を果たさずに、外で挑戦を続けて疲れた体が家に帰っても休まることがありません。

    これではせっかくの才能を持っていてもそのパフォーマンスを発揮することが出来ません。

    せめて挑戦してから諦められる環境を

    私たちの単純な願いは多くの才能と野望を持った人たちがアメリカでその力を十二分に出し切った上でその挑戦を続けるのか、やめるのか、その結論を出して欲しいのです。

    そのためには外で辛いことがあってもその一日をリセットできる環境が必要不可欠です。

    しかし、現在のロサンゼルスの住宅事情はなかなか厳しい現状があります。人口増加と投資目的の宅地開発事業の結果、家の値段は跳ね上がり、生活コストはアメリカでも屈指になってしまいました。

    最近ではそもそもアメリカに挑戦に来る日本人の数も激減しているのもそういった影響でしょう。

    これから日本の人口が減ってどうしても日本の内需が減っていく中で、海外で通用する人材育成が急務なことは間違い無いのです。海外に生活の拠点を移すことが大事なのではなく、慣れ親しんだ環境を離れて未知の世界に挑戦する気概が必要なのでは、と思うのです。

    海外挑戦のハードル下げたい。無料で泊まれる宿へ

    今のところ、我々ができることはどこよりも安い値段で安心な環境とアメリカで生活のサポートを提供することですが、いずれはアメリカで挑戦を続ける人が無料で滞在することが出来る宿を作る事です。

    もちろん、どこかで経済を産まなければ、その事業を続けることは出来ないので、挑戦を続ける人と応援したい人を結びつけることができる空間にすることが目標です。

    例えば、ある月は若手アーティストの方中心に無料で泊まっていただき、滞在期間中に製作した作品を集めた展示会をロスのギャラリーで開催したり、宿泊からの売上に頼らない事業継続の仕方もあります。

    また、ジャンルを違えど、何か挑戦をしているもの同士が同じ環境にいることで偶発的に生まれるものにも期待しています。
    そういった偶然もデザインしていくことで、いつか私たちの想像を超えたものが生まれる瞬間にも立ち会えるのでは、と興奮が止まりません。

    単なるゲストハウス事業ではなく、多くの若手の才能に投資し、その能力が発揮されることで生産性が生まれる創造的環境、それこそが「イサオハウス」が目指すべき姿です。

    そうなれば、ロサンゼルスローカルの話だけではなく、日本を巻き込むことも出来ると信じています。テクノロジーの拡大で距離も言葉も関係なくコミュニュケーションがとれる時代で、その国境が曖昧になってきました。

    そんな時代で海外に挑戦しないことはリスクですし、逆に挑戦することは大きな機会であります。

    とにかく一人でも多くの方に気軽に海外で挑戦をすることが出来る環境を作りたい。いつか、ロサンゼルスだけでなく、世界中に挑戦をする人が安心して帰ることが出来るおうちを目指してこれからも日々精進して行きます。

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