2020/02/18 【タブー】海外旅行の新常識。服装に気を使って犯罪を未然に防ぐ。
   
目次

    日本とは文化も気候が違うアメリカで多くの観光客の方を悩ませている「観光時の服装」。以前からロサンゼルスの気候とそれに対して最適な格好の提案はしてきましたが、気候ベースの話ですと、国や地域が変われば、また事情が変わってきます。
    今回は我々が海外旅行のプロとして培った経験とお客様の体験談を元に、海外では外国人である我々のすべき服装を防犯の観点から提案していきます。世界共通です。

    服装は体温調節だけのためのものではありません

    前回、ロサンゼルス観光時の服装として、実際の街の様子と合わせて、この独特の気候条件に適した服装を提案させて頂きました。

    LAでの服装は?日本との気候の違いから季節毎の最適な格好を導く

    ただ、こちらの情報はあくまでもLA滞在中に、冷えたり、必要以上に暑くなったりしないで快適に過ごすための、言わば服装における体温調節的機能の側面からお話しさせて頂きました。

    つまり、ロサンゼルス以外の場所を訪問予定の方に対しては、トリビア的な楽しみ方はできても、実際に有効活用できる情報ではありませんでした。

    今回は、服装は体温調節だけのものではなく、時には身を守ってくれるモノとして、海外では標的になりやすい観光客のための服装を提案させて頂きます。

    TPOを見極めよう

    ファッションはその人の個性を表す表現の一つですし、日本では心から自分が着たいものを着て、ファッションを楽しんでいる方が多いことでしょう。

    ただ、海外渡航に関しては、ファッションは他者との違いを際立たせる自己表現の手段としてではなく、むしろ、人混みに紛れる為のアイテムとして捉えた方が圧倒的に危機管理力が上がります。

    何故なら、ただでさえ現地で圧倒的な情報弱者で「お金を持っている」と思われている旅行客ですが、その国では外国人なのですから人混みのなかで特に目につきやすい存在になってしまいます。街中には常に獲物を探しているハンターがいますが、彼らは無作為的に目についた観光客をターゲットにする傾向が強いです。

    自分しかいないような人気のない場所に行くのはまた話が違うのですが、この人混みに紛れる、街中に溶け込むという努力を観光客の方は注意しなければなりません。

    その時に大事になってくるのが、T.P.O(Time Place Occasion)の「時間帯」「場所」「目的」を意味する英単語の頭文字ですが、その場のTPOをしっかりと認識するだけで、人混みで際立った存在になりにくいです。

    例えば、スラム街(可能ならば、行って欲しくはないのですが)に日本女子大学性が高級デザイナーズブランドのハンドバックにヒールの高い靴で行くことがあれば、ほぼほぼ被害に遭うでしょう。もちろん、加害者がいつだって悪いのですが、この場合は被害者にも落ち度はあります。

    そのような生活を望んでいない方も中にはいて、好奇心で我々が近づいていけないこともあるのです。そういった情報は渡航直前に調べておくことが大事です。

    その場所に行く時間帯(肌の露出は控えた方が良いのか、交通量が多いから目立つ色のが良いのか…)、場所(高級住宅街なのか、治安はどうなのか…)、目的(観光地なのか、一般の人のための場所なのか…)などを客観的に見極めましょう。

    TPOの具体例

    「この服装であれば、どこでも大丈夫」というものはありません。とある場所では最適なのものでも、場所が変われば、最悪な服装になってしまうケースだってあるのです。

    例えば、再三警告していただいている「ハリウッドのCD押し売り詐欺」ですが、これは観光客をターゲットにしていて、もうずっと長いこと毎日行われているスキャムでその存在はこの街の人間ならば、誰でも周知の事実です。

    このハリウッドは人気観光地ですが、仕事で毎日通っている方もいますので、「観光客ではなくて、業界人」感を出すことが出来れば、声を掛けられにくくなります。

    この動画(02:30-)をご覧いただけたらわかりやすいのですが、観光客の方がまず、スーツにタイをしてこの辺りを観光しているはずがないので、全く話しかけられる様子がありません。彼らには「仕事でこの辺りを何度も通っていて、我々の手口を周知している」と認識されます。

    しかし、ネクタイを外すや否や、今まで相手にしてこなかったスキャマーたちがすぐに飛びかかってきました。まるで、今までは釣り針に餌をつけずに釣りをしていたのが、生き餌をつけた状態で釣り糸を垂らしたらすぐにヒットしたような感覚です。

    このような観光客ではないような服装することで、観光客をターゲットにした被害を防ぐことは可能ですが、逆にこのようなフォーマルなスタイルで、スラム街のような場所に行けば、その限りではありません。

    このTPOは様々な要因が複雑に絡むことを認識していただけましたら幸いです。

    人混みに紛れ込むの真意

    ハンターから標的にされないように人混みに紛れようという話でしたが、これは自分の存在を目立たなくして、選ばれる確率を物理的に減らしましょうというだけのことではありません。

    街のハンターたちは、リスクと労働対効果を見極めるために、街を行き交う人々からとにかく情報を得ようと細かくチェックしています。

    その際に、この「人混みに紛れ込む努力」をしている観光客というのはハンターに対して、隙のない印象を与えます。
    例えば、バックパックがサランラップでぐるぐる巻きにされている明らかに海外旅行経験豊富な方だと一発でわかるような方へ対してはハンターも迂闊には手出しできないでしょう。

    逆に、日本でよく見るようなケツポケットに長財布を指して歩くような方がいれば、その財布は盗られるだけでなく、「この人間は危機管理能力がない絶好のカモ」というメッセージを与えることにもなり、さらなる被害に遭う可能性があります。

    実際、このように危機管理能力の低い方はタクシーに物を忘れたりするなど、服装とは関係ない場所でもアクシデントが起きる可能性が高くなってしまいます。

    海外に「治安の良い」場所は存在しません。自分自身の危機管理から初めて、安全が生まれることを認識した方が良いのです。

    世界共通「高級品は持ち歩かない」

    旅行目的で海外に行く場合は、高級デザイナーズブランドや華美な宝飾品を身に付けるのは避けましょう。ブランドロゴを全面に使ったモノグラムパターンなど、一目で高級デザイナーズブランドとわかるものは特に気を付けなければなりません。

    このような製品は場合によっては、税関で脱税行為を疑われるようなケースもありますし、こと旅行目的の際は高級品を身につけて海外に行って得することは多くはないでしょう。

    特に日本では、学生さんでも高級デザイナーズブランドの財布を持ち歩いているのが普通ですが、この光景は海外では異様で、場合によっては良からぬメッセージをハンターに与えかねません。

    もし、レセプションパーティや高級ディナーなどドレスコードが設定されているような場所であれば、目的地までホテルから出発するようなしっかり認可されたタクシー(流しのタクシーに乗ってはいけません)の送迎で向かうなど、なるべく他の方との接点が少なくなるようにしましょう。

    過度の露出は気をつけよう

    肌を多く露出する際は注意が必要です。日に焼ける、怪我をしやすくなるなど外傷を負うリスクが増えることもありますが、肌が多く見えることで周りに無防備な印象、場合によっては「誘われている」と思う方がいることも事実です。

    日中、明るい時間帯の人気が多いところであれば、ロサンゼルスでもノースリーブなどの肌が露出する服装していても違和感は少ないですが、クラブなど夜の機会に、特にお酒が入るような空間では観光客の方は一際気を付けましょう。

    また、女性特有のケースですが、イスラム圏など女性の肌の露出に関する厳しい制限を課している国もあります。その国に属していない観光客の方に対し、どれほどその制限に即した行動を求められるかは国によって変わってきますので、リサーチをしましょう。

    できる限り荷物は少なく

    観光客の方の中には、入国後ホテルに向かう途中でスーツケースを引きずりながら観光を行う方も少なくありません。
    ホテルのチェックインが3時以降で時間が空いてしまう、などの諸事情もあるかと思いますが、なるべくこのようなケースは避けましょう。可能ならば、滞在先にチェックイン前に荷物だけでも預かってもらえないか、交渉することも大事です。

    また、スーツケースに限らず、観光中は極力荷物を少なくするに限ります。

    荷物があれば、それだけ疲労が溜まってしまうこともありますが、観光客の手荷物は貴重品の類と思われることが多いので可能な限り、荷物は少なく、スマートに観光を楽しんだ方が良いです。

    派手な服装、色味が強いものにも気を使いましょう

    華美な服装はもちろん、ファッションの色使いにも注意しましょう。アースカラーなど地味めのカラーが良いですが、しかし、観光で来ているのですから、服装から楽しむ気持ちも大事です。なんでも慎ましくしすぎるのも勿体無いですね。

    ですので、自分の好みとTPOを意識して、バランスの良い服装を心がけることが大事です。観光客で賑わうような場所ではカラフルなTシャツを来ても問題ないでしょう。しかし、人気の少ないような、あまり観光客が立ち入らないエリアは少し抑えるなど使い分けるだけで全然違います。

    現地の方の服装を参考にする

    人混みに溶け込むには現地の方の服装を参考にするのが一番。流石に民族衣装まで来こなすのは大変ですが、その土地を訪れる人がどのようなカジュアルスタイルをしているのかSNSの写真でリサーチしておくと良いです。

    ロサンゼルスの今の服装をツイッターで見る

    私の場合、海外に行くときは、行きの荷物も減らしたいので、着替えは少なくして、現地で衣類を調達することがよくあります。現地で調達することで、ローカルの人の服装に近いものを再現しやすいのです。

    また、お土産になって良いですし、日本に比べて海外は基本的に衣類は安いところが多く、私の過去の経験からのティップなのですが、海外旅行に慣れていない方にはあまりオススメはしません。
    あくまでもそのようなテクがあるという程度で認識していただけましたら幸いです。

    ロサンゼルスの場合、いたる所に良い感じの衣類を売っているお店がありますので、この方法も割と有効かと思います。TARGET(ターゲット)やDRESS FOR LESS(ドレスフォーレス)、この辺りで簡単に安く、服を手に入れられますよ。

    最後に

    長くなってしまったのでまとめですが、

    ①服装は体温調節だけにあらず。服装で防犯になることもあれば、逆に犯罪を巻き込む可能性もある。
    ②海外でファッションは個性を表現するものではなく、人混み紛れる為のカモフラ服。
    ③金持ちに見えないようにすること。
    ④肌の露出は気をつける。
    ⑤極力手荷物は少なする。
    ⑥おしゃれ服と地味服の使い分けを覚えよう。

    少し多いですが、この辺りを意識するだけで、かなり危機管理能力は上がりますので、ぜひアメリカに限らず、海外に渡航予定の方は現地情報と照らし合わせて参考にしてくださいね。

    <追記>自分で意味のわかっていない英語(もしくは他の国の言葉)が書いてある服は着ていかない方が良いです。また、グラフィックを使用した衣類も、それが特定の国や文化に対して、攻撃的なメッセージを持たないか、よく考えて着用してくださいね。

    Related Posts

    Popular Posts