2020/02/20 LAにおける新型コロナウィルスと米国渡航注意措置の影響について
   
目次

    ここ最近非常に問い合わせの多い「ロサンゼルスにおけるコロナウィルス、及びインフルエンザ流行の米国報道と国内影響」に関して、とるべき行動と必要以上に心配しないためにも、現場から実際の様子と合わせて、我々の見解を述べていきます。

    【更新中03.05】ロサンゼルスにおける現状

    カリフォルニア州に非常事態宣言が発令されたことを受けてアップデートいたします。


    ロサンゼルス現地4日に非常事態宣言が発令されました。

    これは先日に州内で初めてとなる新型コロナウィルスの死者が出たことがきっかけと考えられており、この宣言によって考えられる観光客の方への影響をまとめてみました。

    ▶︎入国規制に直接関わるものではない

    これから入国予定の多くの方が心配されているアメリカへの入国規制に関してですが、この発令は日本人を含めた外国人観光客の規制を直接意味するものではありません。

    ただし、ロサンゼルス国際空港の検疫官6名に陽性反応が出たことで、空港での体調検査、荷物検査や渡航歴確認など、検疫部分の強化は十分に考えられるでしょう。そして、この発令が出るということは事態が進んでいるということの兆候でもありますので、このまま事態が悪化していけば、入国規制などより強い強制力を伴った規制強化への流れとなる可能性は大いに考えられます。

    ディズニーで有名なアナハイムのあるオレンジ軍でもロサンゼルスに先駆けて、非常事態宣言が出されていましたが、ディズニー自体は営業していて、その影響力は限定的、ほとんど感じさせるものではありませんでしたが、今回観光客の方が非常に多く利用されるロサンゼルス国際空港があるロサンゼルスを含んだカリフォルニア州にこの宣言が出たということで、その動向は注意深く見守らなければなりません。

    ▶︎ソーシャルインパクト

    こちらの宣言が直接何かを規制すると行ったものではないと、と言いましたが、この宣言が出ることによって市民の危機意識は上がり、それまで認知していなかった方にも広がる可能性があります。場合によっては、今局所的に起きている水やトイレットペーパーの買い占めなどのパニックバイや人種を建前としたサービスの拒否など可能性もありうるでしょう。

    ▶︎経済活動への影響

    この宣言が出たことによって、イベントの中止や営業時間の変更などあらゆる経済活動への影響は避けられないでしょう。今のところ、ロサンゼルスマラソンは予定通り行われるとのことですが、中止を決めたイベントもあります。

    また、ディズニーのクルーズ船への日本人搭乗が拒否されるなど、「最も感染が疑われる国の一つ」として先日WHOに名指しされた日本人への影響も心配されます。

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    米国CDC(アメリカ疾病予防管理センター)より2/21に日本への「渡航注意」が発令されましたが、それが一つ引き上げられ、レベル2の「Warnig」が発令されました。この件につきまして、ご心配の方も多いかと思われますので、下の章で解説して参ります。

    現地26日にアメリカ国内では初となる経路不明の感染例が報告され、27日にはカリフォルニア州で33名の陽性反応を確認。また、感染拡大のリスクあるアジアからの渡航歴のある方を中心とした8400名ほどWO経過観察中にあると発表しました。

    併せてトランプ大統領がアメリカ国内のマスク不足を危惧し、国内企業を統制して増産体制に入ることが発表されました。

    CDCのアップデートが遅いので、カリフォルニア州の現状、またロサンゼルスへの影響を確認できませんが、現在弊社をご利用されているお客様の情報を参考にしますと、現時点では入国審査でも特段変わった様子はないですが、空港内でも新型コロナウィルスに関する告知文が出ていたり、警戒心は上がっている印象は受けたとのこと。

    今のところ、ロサンゼルスの様子あまり変わって見られず、相変わらず市内ではマスク着用者は一握りで、そのほとんどがアジア圏からの方々で、これは以前記事にもしましたが、アメリカではマスクの着用が一般的でないことも影響しているでしょうが、初めてのケースということもあって、今後も注意深く動向を見守って行きます。

    現状、ここロサンゼルスでは大きな動きがありませんが、あり次第アップデートして行きます。

    日本人のマスク姿が不気味?アメリカの薬局ですら買う人は皆無な事情

    ただ、チャイナタウンの方に行きますと、やはりマスク着用者は圧倒的に多く、その光景に慣れている私でも、ダウンタウンとの違いに驚きが隠せません。

    【米国航空会社の日本便一部運行停止に関して】

    米国デルタ航空に引き続き、ユナイテッド航空の東京(成田)、大阪への運行便の一部が停止にすると発表されました。

    これは感染拡大阻止の処置であり、また、今回の騒動での需要減少による特殊な対応ですので、今後どのような動きになっていくか注視して参ります。

    これ自体がアメリカの入国規制ではありませんので、入国に直接絡んだ問題ではありませんが、入国審査がより時間がかかるなど、入国への影響は少なからずあると考えられています。

    対象のフライトをご利用の方は、ご自身の判断ではなく、運行会社による外的要因での、渡航計画変更になるので、宿泊ホテルのキャンセル対応も通常の利用規約とは異なる対応をしてくれるところもあると考えられます。先に予約先のホテルや旅行サイトに確認を取った方が良いでしょう。

    また、対象の航空会社をご利用の方は、一度ご自身のフライトへの影響を各会社に問い合わせして、その影響と今後の対応を確認することをお勧め致します。

    【入国審査への影響に関して】

    現在のところ、日本人に関して入国規制は発令されていませんが(中国など規制エリアへの渡航歴が14日以内にある方は入国できない)、入国審査が下記のように厳しくなっていく可能性は大いに考えられます。

    -審査の長時間化
    一人当たりの入国審査だけでなく、全体のプロセスにかかる時間が長くなる可能性があります。通常よりも厳しい持ち物検査を行うことは容易に想像され、普段から持ち込みが制限されているものはもちろん、疑わしいものなど不要なものは持ち込まないようにしましょう。

    また、空港の混雑も想定されるため、3時間前には空港にチェックインを行うようにしましょう。

    -スクリーニング
    空港でセンサーによる体温検査などのスクリーニング検査が厳しくなる可能性があります。体調管理には気をつけましょう。

     

    【アメリカでの日本への渡航注意措置に関して】

    本日日本時間で2/23にアメリカ疾病予防管理センターより日本への「渡航注意」が一つ引き上げられて、「Warning(警告)」が発令されました。こちらは表示されるレベルが三段階あり(全部で四段階)、Level 1に当たるWatch(注視)さらに警戒レベルが引き上がると、Level 2のAlert(警告)、そして、現在中国の広域に出されているLevel 3の「Warning」(勧告)となっていき、この「Warning」が発令されますと、米国人のその国への渡航、および、その国(滞在歴も含む)から米国への入国に際し、厳しい制限がかかる可能性が高いです。

    そして、これ以上のものとしては完全なる渡航禁止、といった措置が取られることになります。

    現在、日本政府に求められている対応はとにかく、このレベルを引き上げないこと。レベル1への引き下げ、そして、この発令の撤回が日本政府が今後目指していくものとなるでしょう。

    しかし、ここで落ち着いて考えなければならないのは、この措置によって、日本人がアメリカへの入国拒否の可能性については、まだ考えられないでしょう。もちろん、人(国内外の滞在歴など)によっては、入国審査時の質問でこの件に関して聞かれる可能性は否定できませんが、こちらに関しては予め準備、そして感染症に対する予防をしっかりしておくことで不要な心配をすることは無くなります。

    よって、今回の発令で最も大きい影響は日本への渡航を考えていた旅行客の方のキャンセルで、インバウンド需要を見込んでいる日本の観光業へのダメージは計り知れないものがあるでしょう。

    政府に対してはこの発令を真摯に受け止めて、今以上に厳格な対応をすることが求められますが、観光客の方がこの発令で必要以上に不安に陥ってしまうことは危険です。

    このレベル2が発令されたことでニュースにもなって世間を賑わせていますが、このCDCによる日本への渡航に関する発令は今回が初めてではありませんし、今年の1月に既に風疹で同じレベル2「Alert」が発令されていましたが、そのことを知っている方は少なかったかと思います。

    実際、この間にも多くの日本人観光客がアメリカに問題なく入国できていますし、逆に多くのアメリカ人の方も日本へ渡航されていました。

    ただ、この動きは今後注意深く見守っていく必要があります。

    ケースが違うので、一概に比較できるものではありませんが、冷静な対応が求められる問題だからこそ、正しい情報を集め、客観的に判断していくことが今一番求められているように思います。

    現在も日本からイサオハウスをご利用の方が無事に入国されて来ていますので、彼らの入国審査時での様子など、より現場の情報を更新していきます。

    LA渡航者へ影響について

    最悪のケースである「日本人の入国規制」など強硬措置がとられることは考えられにくいでしょう。ただ、日本政府が湖北省または浙江省滞在者に対しての行った措置のように事情が変われば、その限りではありませんので、引き続き注視して参ります。

    その上で、渡航者に対して今起きている影響としては以下があります。

    ①入国審査の厳格化

    もともと、高熱が出ている場合、搭乗拒否する航空会社も少なくはありませんが、今回インフルエンザのような症状を訴える方に対し、空港での入国審査時に、新型ウィルスの検査がロサンゼルス国際空港でも開始されます。

    米、インフル症状に新型ウイルス検査へ 対策を大幅強化

    これによって、疑いのある方の入国審査は単純に時間だけ考えてもかなり長くなるでしょう。また、このような検査手続きが増えますと、疑いのない方への影響も少なく、全体的に入国審査に通常よりも時間がかかってしまうことは避けられません。

    日本への帰国便も同じで、アメリカからの帰国の場合はそこまで追求されることはないでしょうが、世界中から大勢の方が利用する空港ですから、物々しさは感じるでしょう。

    ただ、日本人が帰国の際にコロナウィルスの陽性反応が出た場合でも、入国拒否されるということは考えられないので、帰国の入国可否に関してはそこまで心配する必要はありません。ただ、手洗いやマスク着用など、予防対策は気を遣った方が良いです。

    アジア圏の人への差別について

    そして、非常に多くの方から訊かれる「アジア人への偏見と差別」に関してですが、ここロサンゼルスでは私達の生活圏、そして国内の各メディアの報道を見る限り、確認されていません。

    そもそもここLAでは、普段から我々日本人が差別を受けることはそう滅多にありません。それはアジア人がこの街では単なる観光客としての存在でないこと、つまり生活圏に溶け込み、うまく共存していることが大きく起因しています。

    そこら中で見かけるのはアジア人だけでなく、この街には世界中から様々な人種が訪れるので我々は完全なる余所者にはなり得ません。

    また、国際的な街としてしっかりと教養がある方が多いことも安心して観光できる理由の一つです。一方で、逆に優しいすぎると言ってもいいほどの対応で油断させてくるハンターたちの存在にも注意しなければならないのですが。

    確かに日本での報道ではフランスの日本レストランが落書きされたり、ニューヨークの地下鉄では日本人に対して今回の騒動に関した侮蔑的な言葉を投げかけられたなどのケースが報告されており、実際そのような被害に遭われた方の心中を察ししますと心が痛みます。

    (Photo courtesy of https://news.yahoo.co.jp/pickup/6351684)

    ただ、今回のケースをよく見ると、もともとアジア人に対しての差別意識が強い特定地域、もしくは一個人の言動で、そのような人たちはこのような騒動がなくても普段から差別的な行為を行うでしょう。

    今回は彼らにとって「都合の良い」大義名分を受けて、このような攻撃行動をとるのですが、かといってこれらの行為が正当化されることは絶対あってはなりません。

    私もコロナウィルスの危険性は否定しませんが、もし本当にその未知のウィルスへの自己防衛対策をするのであれば、地下鉄で暴言を吐く前に、さっさとその場を立ち去るなどします。
    そこで言い合いになってしまってはエキサイトすれば、ますます飛沫感染のリスクが上がりますから。今回の騒動で私達が責任を感じる必要はありません。

    相手の感情も理解する必要がある

    ただ、未だに収束も見えない、治療対策も見当たらないこの状況で、見慣れないマスク着用のアジア人の大軍と遭遇すると、少し戸惑わせるのは間違い無いでしょう。私でも、ちょっと緊張すると思います。

    暴力的な対応とまで行かなくても、奇異な目で見られることは十分感じられます。ただ、それは差別的な行為ではなく、人間であれば誰もが抱く、未知への恐怖への素直な反応なのだと思います。

    過去にも何回か記事にしていますが、今回の騒動に限らず、日本人の「咳」や「くしゃみ」の仕方で相手に不快感を与える光景をよく見かけます。普段ですら、こうなのですから、この時期に関してはより一層の気を遣うことが今の我々には求められています。

    人のいない方向を向き、手でしっかりカバーし、もし近くに人がいれば「Excuse me」と一言添えましょう。どちらかが一方的に負担を強いるのではなく、お互いを尊重し、行動することが大事なのだと思います。

    ロサンゼルス国内の感染リスク

    現状、ロサンゼルス内での感染リスクは、日本の都内よりも圧倒的に低いでしょう。これは地理的な問題もあるのですが、そもそも感染者数がまだ少ないこと、日本のように人口が密集していないこと、が大きく関係しているかと思います。

    人人感染に繋がりそうな人口密集地帯が少なく、日本の満員電車のように一人でも車内にいたら全員が感染のリスクに曝されるような環境は数える限りですので、最低限の危機管理をしておけば、問題はないでしょう。

    この時期はドミトリーはやめましょう

    この時期、ロサンゼルス界隈で宿を探してみると、$40以下の低価格のほとんどはドミトリータイプ(一部屋に何個も二段ベッドが詰め込まれている)か普通のアパートでひっそり営業している(許可を取っていないところも)宿が多いです。

    もともと、ドミトリータイプのお部屋は、ほぼ全てが共有スペースですので、今回のコロナウィルスだけに限らず、他の方からを介しての感染症のリスクが非常に高いです。

    特にロサンゼルス界隈で$30以下のドミトリーは、顧客満足度よりも採算を重視して、本来複数の人間が寝泊まりするように設計されていない部屋にベッドを詰め込んでいる可能性があり、それは換気がうまく行き届いかないこと、また火災時のリスクにも自分の身をさらすことを意味します。

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    また、このような時期ですから、自分が感染するリスクだけではなく、「アジア人が同じ部屋にいる」ということで場合によってはあなたが不快に思うような行為を受ける可能性は考えられます。いくらロサンゼルスでは差別が少ないと言っても、宿は世界中から観光客が集まってきますので、当然考えられます。

    ただ、宿の値段が高騰しているので、このような価格帯は魅力的に見えてしまうでしょう。バックパッカーや旅慣れている方は利用するのも一つの手ですが、このようなリスクがあることを踏まえた上で、その宿を利用すること、そして、もしその宿をキャンセルせざるを得ないケースになった場合の保険も考えておくと良いでしょう。

    初めてロサンゼルスに来られる方、学生の方、ご家族で来られる方には、いつだってしっかりと個室の部屋に宿泊されることをお勧めします。

    オススメ対策

    ▶︎マスクは日本で用意していく

    日本であれば、コンビニで手軽に入るマスクも、アメリカ国内で購入できる場所は限られていますので、日本で用意していかれるのが良いです。

    ▶︎マスク着用は状況を見て

    ロサンゼルス市内での着用ですが、人混みの多い場所では日本のように着用し、そこまで人混みがない場所では、状況を見てマスクなしで過ごす方が多いようです。

    雰囲気の良いレストランでのマスク姿は他のお客様も気になってしまうでしょうから、そこはお互いの気持ちを汲み取って「お互いにとって一番良い」行動を心掛けると良いですね。マスク姿が不快感を与えるから止めて、それで自分だけでなく、相手にも感染リスクが上がってしまっては元も子もないですから。

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    ▶︎人混みを避ける

    感染者が少ないロサンゼルスであっても、不用意な人混みに近づかないのは大事です。

    日本のような満員電車に遭遇する場面がない、というかそもそも電車に乗る機会が少ないのですが、ハリウッド辺りは日中になると、観光客で賑わいます。ハリウッドに限って言えば、むしろ、この時期だけでなく、人混みを避けて早朝にいくとかなり楽しめます。

    動画でロサンゼルスでもっと混むハリウッドの普段の様子と人混みを避けた場合をご覧ください。

    単純に「人混みができそうな場所に行かない」のではなく、「人混みがない時間帯に行く」と旅行も十分に楽しめますよ。

    ただ、この時期はチャイナタウンには近づかない方が良いです。

    ▶︎消毒ジェルでしっかり殺菌

    マスクはなかなか見かけないですが、ただアメリカでは携帯用の消毒ジェルが人気で、多くの方が実際に持ち歩いています。これだけ需要があるわけですから、その種類は豊富で、パッケージも可愛く、お土産にも最適です。

    感染予防にも、お土産にもなるこの消毒ジェル、商品棚に並んでいるのを見るだけでも楽しいですから、ぜひ近くのスーパーなどで探してみては?

    ▶︎他の旅行客の相部屋は避ける

    先ほど触れましたが、この時期は特にドミトリータイプの宿は避けましょう。

    慌てず、情報を冷静に判断する

    日本では毎日トップニュース扱いで報道が止みませんが、情報を集め、客観的に判断することが大事です。そして、もし渡航中に感染の疑いが出たり、出入国制限に引っかかるなど、実害を受ける場合にも慌てずに、対処することが損害を最小限に食い止める手段となります。

    もし、ロサンゼルス滞在中でお困りのことがございましたら、いつでも日本語でご相談ください。

    ここになかったらどこにもない。アメリカでマスクを買える場所はここ【現地購入】

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